飽商909の"ナローな"時計部屋

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2014年 11月 20日

episode.2 "happy go lucky" part①。。。

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旅の予期せぬハプニング/トラブルの類い。。。この2枚のお写真は偶々往路に撮影したものです。

episode.2 \"happy go lucky\" part①。。。_f0057849_12214261.jpg快晴の許、Domodossola駅に停車中...








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*お写真は帰途前日撮影のものですが..Gare de Genève-Cornavinにて。

復路も同じ路線でGenevaよりMilanに戻る予定でありました。*乗車時間は大凡4時間の予定 ..そして当日のジュネーブは霧混じりの雨天。
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本来ならMilano Centraleと表示されてなくてはならない列車の行き先は冒頭の往路写真のかなり手前、国境近くのDomodossolaとなっている。

『...?』

と訝しく思ったが、前に並ぶイタリア親爺さんに訊ねるとミラノ行きだよ..との事だったので、何の疑いもなく乗車、ここで友人とも笑顔で手を振ってお別れした。。。

実は伏線があったのだが、駅の時刻表の電光掲示板上の乗車予定の列車の脇の備考欄に"Attention"みたいな文字*多分フランス語 が付記されていた。別段気にも留めなかった訳だが後々思えばそう云う事だったのだ。

重い行李に更にボストン、ガーメントを降ろして、ふぅ。。。と一息ついてコートを脱いだその時、フランス語のアナウンスが..

当然、フランス語なんて解せる訳がない。最後に少し英語で要約的に流れた内容も余り聞き取れず "イタリア行きのお客様は..."むにゃむにゃむにゃ。。。と! そしてそのアナウンスが終るや否や、余り多くはない何組かの乗客達がざわつき始めた。

乗車時にお訊ねした伊達なイタリア親爺に慌てて『どないしたん?』と再び訊くと...『この列車はトラブルでミラノ迄行かない、乗り換えだ。向かいに停まってる列車に乗るんだ!』と教えてくれた。伊達親爺達一行はそそくさと降り、隣のホームの車輛に駆けて行く!もたもたと重いスーツケース+2を抱え上げコートを羽織りマフラーを掴みあたふたと列車のステップを苦労し乍ら降りた。向かいの列車の入り口で伊達親爺が"こっちだ!急げ!"みたいに手を振ってくれる方向に慌てて駆ける!..何の疑いもなく。。。
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この2階建ての車輛はホームと段差がなく助かった! はぁはぁはぁ..と息をきらしながら。。

しかしこの重いスーツケースを上迄抱える根性と体力はなく、伊達親爺一行の後について一階の端の席に落ち着いた。"ふぅ.."

3つくらい前の対面席に陣取った伊達親爺達は立ったまま何やら喧々囂々と討論をはじめた。そしてやおら、再び荷物を抱え列車を降り始めたではないか?

『..??』

こちとら再び慌てふためいて『ど、どないしたん?』と訊ねれば...伊達親爺said『我々はちょっと行程とスケジュール変更する事にしたんだ、キャブで移動する。君はズリッチで乗り換えればいい!いい旅を!チャオ♪』と早口に応えてそそくさと列車を降りて行った。



そしてその一階の車輛には自分一人が残された。




どこ行きかも判らない列車の扉はプシュゥ..と閉まりやがてゆっくりと動き始めた。。。
(-_-;)





つづく。。。

by one_after909 | 2014-11-20 13:04 | 旅に出よう♪ | Comments(2)
Commented by フェラーリ マセラティー、、、 at 2014-11-21 10:45 x
私と同じく トラブル劇場の始まり始まり でしょうか?

多分 今だからこそ、冷静に振り返り 笑っていられますが、

その瞬間は、冷汗タラリ 心臓ドキドキ だったのではと。

不謹慎にも、話の続きが、待ち遠しいです。。。(笑)
Commented by one_after909 at 2014-11-21 13:25
そうなんですよね〜♪

..でも予定調和な日々から突然、こんなシチュエーションに置かれますと、結構わくわくするもので御座います^^(仰る通り後に振り返って..な感もありますが(笑) 確かに楽しんでる自分も存在致しました。43%くらい〜^^)

..小学生でも訊けばどうにかなる案外簡単な事だったのかも知れませんが、言葉の大切さやひとの優しさを改めまして。。。って何か読書感想文のお決まりの台詞みたいですね^^;

次回、欧州スケジュール的に合わせる事が可能なら1〜2日どちらかで現地落ち合わせ!なんて凄〜く楽しいかもしれませんね^^♪ あ!其の前に。。。
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