1930年(昭和5年) CITIZEN社 設立の際に数個(6〜7個?)が関係者に配られた...と言われる。
間もなく90年を迎えようとしている年季を経たこの懐中時計本体とケース。ケースの方は端々に劣化の兆しは垣間見えるが銀側の本体はくすみはあるが文字盤を含めコンディションは良くブレゲインデックス/針を擁する雰囲気は頗る良い。
ケースを開くと...
☆S印にCITIZENの文字が。これはシャープペンシル(前者)と懐中時計(後者)の"優秀国産品"を擁する前身会社の代表商標。しかし...
窓から覗くその本体の時計は、CITIZENのものではなく
TAVANNESのものが収まっている!
普通、設立の贈品であるならば当然 自社製品が収まって然りなのであろう。恐らく90年に近い年月の間になんらかの理由で入れ替わってしまったのか?はたまた当時、コンクール受賞/販売量と飛ぶ鳥落とす勢いの同社(タバン)製品を..というのは考えすぎか?
そして腕時計/懐中時計の過渡期出会ったことも鑑みる...
*凄く詳しい此方の頁を参考にさせて頂きました。↓そして吉田時計店さんの当時の価格表(同)
年代的な関係か?有名なTRUSTY/犬印は裏蓋には刻印されていない。銀製であるホールマークとケース#のみである。
真相は持ち主も記憶は定かではない。(相当以前にCITIZEN社に写真を送って整備の問い合わせを行ったらしいが...)ただこのセットは1930年(昭和5年)のもので、其れ故に我々の世代に"バースイヤーウォッチ"とか言ってはしゃいでるのと同義で当時、最初の持ち主より贈られた経緯が明確な記憶として永年所有してきた我が叔母にはある。
誠、羨ましきその記憶。
人の人生は本当に様々で身内であっても口出す権利はないしそうしようとも思わない。だが、佳き思い出として刻まれ此れ迄永きに渡って所有し続けてきた経緯からしてもこの懐中時計は、そしてその記憶/思ひ出は幸せだったのだと言って間違いないのではないかと思う。僕が'時計が趣味である'ことを知った彼女は何個かの懐中時計と品のいい超小型の角型金腕時計
*不動のこれはOVHを施し再び動き出したら娘へね!と..と添えて と共に躊躇なく自分に此れを託した。。。
放蕩なるその'趣味'が恥ずかしいくらいに愛おしく思える品。
そう、そしていつか
此処はウィッシュボード的に..と書いたが、其れはどうやらブルーアクアではなくこの数ヶ月気になってて、目出度く(?)一般発売された故、ちょっと揺れていた某社商品のそのご先祖であるコレ
*懐中時計ですが..であった様です
^^♪
『
これはナルダンよ..』と呼んでた。そうか?そう呼ぶのか?...またこれも整備して鎖をつけてあげたいと思います♪
さて、話をシチズンに戻しますが...
CITIZEN社さん、研究者さんでこのセットの詳細をご存知でいらっしゃいましたら是非!ご教授賜りたいです。 宜しくお願い申し上げます<(_ _)>
from 現行ED1の愛用者^^