飽商909の"ナローな"時計部屋

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2007年 10月 04日

【改訂版】 徹底比較!新旧アクアノート…雑誌の特集風に♪(笑)

aqua-maniacs!!  so madly, you really gotta hold on me!


自称"Aqua-mania"飽商909。折角ですので、素人で出来得る範囲で新型/旧型の細部を比較してみたいと思います。。。

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【改訂版】 徹底比較!新旧アクアノート…雑誌の特集風に♪(笑)_f0057849_12122919.jpg'97年にデビューしましたアクアノート…。

当時は100万円を切る上代設定が大きな話題となりました。"PATEKの時計"と言う事は勿論、大きなファクターでありましたが、それ以上に その若々しく瑞々しいデザインはとても新鮮で魅力的でありました事をよく覚えております。最初期のリファレンスはref.5060。ケースバックがシースルーでなく普通のSSでありました。ケースバックの意匠変更と共にリファレンスは5066へ。追って大径の5065が、そしてリファレンスは其の侭(*厳密に言えば文字盤意匠、そしてケースが片耳で有るが故にアクア/ノーチの棲み分けは難しいですが)金無垢仕様、そして5066、65の"J"金無垢仕様、そして其れ等のブレス仕様、今も毎年新色出し生産継続するルーチェ、をなど徐々にバリエーションを増やし、エントリーモデルとしての役割を担った気軽なPATEKとしての魅力は其の侭、2007年今年には生産終了*9月時点で未だADさんに在庫は散見されますが、装いを新たにした新型に移行しました。。。

更に2012年には初のファンクションモデルと致しまして最新改良型(自動巻化/ナイトアンドデイ表示トラベルタイムムーブメントを搭載した 5164も追加される。


此処でリファレンスを纏めておきましょう…。

5060…SS/YGミディアム(SSバックケース)、金無垢/革ベルト仕様(ローマ数字文字盤)、cal.330
5066…SS/YGミディアム(シースルーバックケース)、其々ラバー/金属ブレス(SS1種/金無垢2種)、cal.330
5065…SS/YGラージ(シースルーバックケース)、其々ラバー/金属ブレス(SS1種/金無垢2種)、cal.315/324
5064…SSミデイアム(クォーツ)、ラバーバンド、cal.E23
4960…SSスモール(クォーツ)、ラバーバンドcal.E19
5067…SSミディアム(クオーツ、ダイヤモンド46個、ルーチェ)、カラーラバーバンド、cal.E23
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             【イタリア市場から先発したルーチェ。ダイヤモンド・セットの華やいだ印象】

5069…WG/RGミディアム(シースルーバック、ダイヤモンド474個(387+86+1))、ラバーバンド(2色/文字盤3種)、cal.330(SC)
5165…SSラージ(シースルーバック)、ラバーバンド、cal.315/324
5167…SS/RGエクストラ・ラージ(シースルーバック)、ラバーバンド/ブレス(SSのみ)、cal.315/324
5068…RGミディアム(ダイヤモンド46個、ルーチェ,シースルーバック)、ラバーバンド(*2色)、cal.324SC
5072…WGミディアム(ダイヤモンド50(40+10)個、ハイジュエリー真珠母貝文字盤,シースルーバック)、ラバーバンド、cal.324SC
5164…SS/RGエクストラ・ラージ(シースルーバック)、トラベルタイム機能搭載、ラバーバンド、cal. 324 S C FUS
5168…WGエクストラ・ラージ(シースルーバック)、ブルー文字盤、ラバーバンド、cal. 324 S C
5062…RGミディアム(シースルーバック、ダイヤモンド265個(255+10)、ラバーバンド、cal.324
5072…RGミディアム(シースルーバック、ダイヤモンド62個(52+10))、ラバーバンド、MOP文字盤、cal.324SC
5650…WGエクストラ・ラージ(シースルーバック)、トラベルタイム機能搭載、ラバーバンド、cal. 324 S C FUS *500個限定advance research

…と、ざっとこんな感じでありましょうか? それでは出来る範囲での各部比較…と参りましょう(加筆中)。



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【新型のエクストラ・ラージサイズのref.5167。】
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【比較的初期ロットのref.5066。文字盤はマット】
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【'05年製造のref.5065。文字盤は光沢有り】

【'07年製造のref.5165。ケース径はref.5065と同じ*但しラグ幅は異なり1mm大きい。所謂ラージサイズ】

5066:34mm
5065/5165:38mm
5167:40mm
5164/5650:42mm
5168:42.2mm

..と言う大きさから来る印象も勿論異なりますが、文字盤の意匠自体も随分変わりました。旧型は彫の深いグレーヴィングが特徴あるデザインでしたが新型はその雰囲気だけ上手く残し、随分"薄味"に変貌したと言えましょう。
デザイン…凹凸間の減少。新型は溝だけで旧型の意匠を表現、さらりと雰囲気を残しました。その溝の精度もノーマルモデルとトラベルタイムモデルでは太さの加減か? 後者では若干ダルな印象を受けてしまいます。
材質。magazineに"黒檀"である旨の記載を見る事が出来ましたが不明…。初期型5066は艶消し、比較的後期の5065は光沢有りの同デザイン(有る時期から塗料の変更が有ったのでしょうか?)。しかしこの新型の文字盤は光線によってグラデーションっぽく見えたり、普通のベタに見えたり表情を変えるところが実に秀逸。
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【…少し前にe-bayに流れたB品アクア文字盤】

インデックス。アワーマーカー夜光部分は踏襲。しかし厳密には旧モデル後期より材料が変わったと思われる*初期モデルの経年劣化具合と比較すれば顕著です。植字されたアラビア数字は丁度ROLEXが'80年代にベタの夜光から金属縁が付いた様な雰囲気と変わりました。少し細く大きくなりました数字は、文字盤の材質から来る質感と共に旧型と比較してカジュアルながらエレガンスな雰囲気を演出する事に成功して居ります。
(*今年の2月3日の記事を元に再構成致しました。…しかし、今気付いたのですが日付と時間が一緒!超偶然です。怖っ!)
(*しかし流石に今回('10年4/8の5165購入時に併せ加筆時)は流石に偶然は続きませんでした。(笑))


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【新型ref.5167】
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【旧型。手前ref.5066、奥ref.5065】
ケースバックの比較です。。。当然、ケース径が異なりますので裏蓋シースルー脇の金属部分の幅が違いますね? 新型はムーブの大きさとの対比が懸念されましたが、そう違和感は感じません。ポリッシュされた傾斜部分にて違和感少ない様、上手く処理してます。PATEK旧来の所謂'凝縮感'という観点からは矢張り5066*5060は非シースルーの為 に軍配があがるのではなかろうか?

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【旧型。左:ref.5065、右:ref.5066】
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【新型。先日掲載したばかり写真ですが、結構 気に入ってますので(笑)】
ラバーバンド、及びバックルの形状です。
大きく変わったのは此処ですね?先ずはラバーバンド。。。規則正しい分割が為された旧型に対し、新型は文字盤同様、上手く意匠を残した侭、進化した…という感じ。
・エンドがケース・カーブに沿った形状の為、本体との間に隙間が無く流れる様な一体感を演出。
・タイヤのパターンを連想させる(*一連のショパールって程では御座いませんが(笑))、そして有機的に微妙な曲線に変わった造型は大きくイメージを変え、柔らかく現代的で高品質を印象づけます。
・フィット感、由し!…しかしコレ、旧型の材質変更を受けたモノとはまた違う様な気が致しますが如何なものでしょう?
そして、バックル部。。。

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【僕の撮った写真では御座いませんが、こんな感じの旧型開閉】
金属の特性を生かしたシンプルな構造の留め方式に変わった新型と、同様ですが結構"ガシッ!"っと留まった旧型の感触は若干異なります。新型はその曲線的な造型から受けるイメージ其の侭で全てに滑らか、かつスムースな操作感が上質さを演出してくれます。コレに対し旧型の直線的なデザインと比較的堅い操作感。好みはきっと分かれるで有りましょう。。。


【続く…】
(*2010年4月8日 一部加筆)
(*2013年8月8日 一部加筆)
(*2017年12月 大幅改訂中)


by one_after909 | 2007-10-04 11:44 | Comments(4)
Commented by hatcho_bori at 2007-10-04 19:59
飽商さんバージョンのアクアノート・サーガですね!!読み応えがあります。
5167使ってみて私的感想。。旧ノーチラス~新ノーチラス(3710/5711)の変更点に比べますと旧アクア/新アクアのほうがある意味「ドラスティック」な変更であると感じます・・。ケース形状・バンドへの流れるようなシークエンス・・・よりアンダーステイトメントになりつつ光線の加減で表情を変えるチョイエロ?文字盤・・。あとやはりこのブランドの矜持を感じますのは44mm時計が当たり前のこのご時世で40=エクストララージでLIMIT(自主規制・笑)を設けたことですかね!?自社クロノムーブの必然的結果として巨大化した5980を除いてはPatekのレギュラーラインとしては「最大ビッグ時計」として君臨し続けることでありましょう・・"for the time being"・笑。44mmアクアクロノは出そうにないので5167をenjoyしましょう♪
Commented by one_after909 at 2007-10-04 22:45
自主規制!…う~ん、流行と企業理念の臨界点でのサイジング(笑)と言う所なのでしょうね?コレは。。。
折角開発した"自社量産クロノムーブ"!(…ですか?)使わないのは勿体無いですね~?プチコン並に打ち出してきてくれれば嬉しい!っちゃあ嬉しいのですが。。。
アクア/ノーチの棲み分け…。"そんなの関係ね~!"(…すみません、小島よしお見てるだけで笑っちゃうのです。)と迄はいえませんか、やっぱり。モノトーンで決めてくれればデザイン的にはこれ以上バッチリ!嵌まるのも無いかとは思うのですが?まぁ、若旦那(*T・スターン氏)がそう仰るならきっとそうなのでしょう。。。
それじゃ、次は"海神様"(おネプ)に期待致しましょう♪
アクア・サーガ。。。最早、ライフワークでありましょうか?ははは。。。5167タノシミマスです!
Commented by じんぐ at 2008-12-14 19:47 x
この度、5165を購入しました。最後まで5167と迷ったのですけどねぇ。最近のデカ時計ブームの中で、5167は出てきたのは明白なのですが、装着したとき、間延びをした感じがしたので、5165にしてしまいました。でもこの記事の写真を見て、う〜ん。やっぱり、奮発してでも5167にしておけばよかったかなぁ・・・。
Commented by one_after909 at 2008-12-14 22:35
じんぐ さん こんばんわ!…はじめまして。
コメント有難う御座いました<(_ _)>
先ずは、5165ご購入おめでとう御座います♪
仰るとおりの5167の間延び感は確かに間違いありませんよね~?モダン感こそあれ、やはりデザイン的完成度は5165や5065の大きさ…究極では5066が理想?な考察も・・・。
いずれにせよ、ラージにはラージの良さが有りますゆえ、まぁ何といいますか個人的嗜好では大きさ的に5065がラインナップ中、一番好きなリファレンスであり、その感じにモダンフェイスの組み合わせたる5165も宜しいかと存じます。(結局アクア贔屓ゆえ全てに於いて肯定してしまうのが癖でありますが…)
今後とも宜しくお願い申し上げます。また今後の使用感などお聞かせ願えると嬉しいです…♪
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