飽商909の"ナローな"時計部屋

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2015年 05月 23日

'壁の花'

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単に女性のVocalistとして捉えた場合、このお声が醸す芯の強いstyleは聊か自分好みであるとは言い難いのかも知れないが...


この今年初頭に発表された、所謂Jazzではなくポピュラー畑のスタンダード曲集は...それでも彼女とはイッコ違いの年齢の為せるが故か? 選曲の感じが我の時代感満載至極であります。


Diana Krall / Wallflower

ジェイミーカラムと並んで私的には近年では間違いなく#1に好きな音楽家、才能あるコステロの嫁さん、Sir.の我永遠のスタンダードと相成った"Kisses On The Bottom"のアレンジャーとしても名を馳せる..。
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Bob Dylanのタイトルトラック'Wallflower'..

確か中学の頃だったか? この単語が 'パーティでダンスに誘われず溢(あぶ)れて壁際に佇むコの事を指すんだよ。'と教わった。。。片田舎に住んでた当時はそんなsituationなんてアメグラか何かの映画の中の世界でしかなかった。しかし一見華やかなそんな都会の宴で表面的な仮面の下に忍ばせた寂しい心を歌ったこの切なく素晴らしいカバーに続いて収められている曲。。。

If I take you home tonight

その前曲から続けて聴くとこの歌詞が何倍にも何倍にも印象的に膨らんで響いてくるのだ! 何かを成しても常に奥底に抱えた寂寥感を掻き消すべく赴く華やかな虚飾..しかし無為なるPARTYで結局なにも満たされない事を悟り、偶々同じ心を抱えた'壁の花'と。。。
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If I take you home tonight
I will think of songs to sing to you
Music filled with joy and light
If I take you home tonight♪

君に歌ってあげる曲..悦びと光に包んであげるmusic...が、ストレートに単に'音楽'だけの意味ではないとは思うが*アレね♪..まるで流れる様にWallflowerの対になるかの如しシチュエーションを歌ったこの曲は"Kisses.."で採用されなかったSir,のペンによるオリジナル未発表新曲である。お見事!


多感な年頃を..'70〜'80年代を生きてきた心の何処かに密かな寂しさを抱えたオヤヂが夜聴くにはナカナカいいアルバムかもしれない。..しかし断っておくが心の隙間にすうっ..と優しく入って来て..かりそめでも..慰めてくれる しなやかで繊細な絹の様な類の音ではない。


by one_after909 | 2015-05-23 12:21 | Comments(0)


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