それでは細部を検証して参りましょう。
先ずは"針"です。
削り出しでの製作も大詰めを迎えておりました頃、時計師さんの方で1800年代当時の未使用補修用のストック*短長針/小秒針のセットが出て参りまして、これがまた自分の要望通りの形状でありました事から一旦作業を中断し合わせて見る事と致しました。 スペードの先端が若干レイルウェイのラインに届きませんが、これは先に向けて細くなる延長線上が'消滅の上到達'的に美しい事からも此方を採用する事と致しました。
無論、文句の付けようなどありません! 短針のバランス、そしてすごく繊細な長針の'くびれ'が醸し出す雰囲気は無骨なアヴィエーションの堅さを優雅に中和してくれる様な効果があったと思います。素材は金無垢です。
...しかし、事前に貰った画像から得た感想、"現代の時計ではなく、当時のモノ!と言われても違和感ない様な佇まい"は、この辺り=当時の針を採用した事と、文字盤の意匠それ自体も基本、秀逸な過去モデルのアレンジ(パクリ^^;(笑))から来てるのかな〜?とか思う次第です。相反して風防は目立たないながら現代的に拘りました♪

竜頭は
ビッグクラウンを採用しました。
こちらも贅沢にも手作業による精緻なる削り出しです。なかなかケースが47.5mmと大振りですからビッグクラウンとは言ってもバランス的には通常のケース径での普通サイズな印象でしょうか?
"アヴィエーションとしてグローブ着用での操作を鑑みて"...はそれとしまして、余り大き過ぎるとオカ用途には逆にtoo muchになってしまいそうなのでこの位が吉でしょう。
*実寸はまた改めまして計測します。
竜頭脇にある突起は、
時刻合わせのボタンとガードです。
現代の時計の様に竜頭を一段ひっぱって...の操作ではなく、爪をこのガードの間に入れボタンを押しながらでの竜頭操作と相成ります。。。
つづく