飽商909の"ナローな"時計部屋

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2020年 03月 31日

中二病の果て...

時計はだいぶ経ってからの...大人になってからの趣味だった。あたりまえか^^;


思い返してみれば、最初に買ったちゃんとした時計がシンガポールで買ったカルティエの21でその後に出屋敷の質屋さんで買ったref.1601のデイトジャストで確か'88年頃の事だったろうか? その後ズブズブと嵌って行き丁度バブルの時代の昭和最後期から平成に移って更に年号が変わる頃迄にはようやく熱が冷めた様に思う。...考えれば長い間魘されたものだ^^;(笑)

友人と話してて、じゃあ、この車やビートルズなんて遡って14歳の頃からの熱でこりゃ一体?って話になった。

それでも全盛期の熱量こそ...ではあるが抜けきらんのやな?結局。罹患した中二病の類が完(根)治してない? そういえば断捨離や結構、長期間在宅が続き色んなものを整理してて出て来た大昔の文庫本達、傾倒したSF類の捨てられなかった数十冊に混じって更にその以前のもの、例えばラディゲ、ボードレール、ヘッセ、ジッド等々。よくこんなん読んでたな?と今思えばそのビートルズに駆逐されるまで傾倒、いや、かぶれていた本達。

きっと他にも水面下でそんな同級生居たんだろうけど知らない、そんなものを友達との会話に持ち出す事はつゆぞ一度もなかったし。思えば、否、確実に根は暗い子どもだった。しかしビートルズは皆で語れたし楽し(解りやす)かったし嵌って行ったからだんだん離れていった。

『あ、その話聞いて思い浮かんだ!面白いのあるよ』

って、教えてくれたのは、なんと漫画だった!

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押見修造さん『惡の華



なんだ?漫画かよ?って鼻を鳴らしたが、読んで見たらこれがまたとんでもないシロモノだった!勿論いい意味で。対象や手段が何でありあの頃、病んだりかぶれた中二なら歳を経ても誰でも自己を投影し、重ね、入っていってしまう類いの、そしてとうに忘却の彼方に置いてきた筈の歪んだ"記憶"が鮮明に炙り出されてしまう。う〜む...

なんと昨年には今、人気の伊藤健太郎くんを主役に映画化*音楽はリーガルリリー!もされており結構以前の作品なのに、同様に感じ得たオトナが絶えないんだろうな?と思った。

余りにも凄いインパクトだったんでもう一つ『ハピネス』と言う作品も手に取らせていただいた。所謂、吸血鬼のお話なのだが、これがもう最後涙ポロポロである。まったく凄い作者さんだ!そして何よりキャラクターがいい。特に準ヒロイン?的な?いや立派なヒロインか?その『ハピネス』の五所さん、『惡の華』の常磐さん(↓)。タイプは異なってはいても根底に共通したものを嗅ぎとれる屈指のキャラクターだと思いました。*勿論、仲村さんもね。こちらは違った意味で...
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単に短髪/痩長身好きだからだろ?

はい、常磐さんに関せばそれも確かにありますが...根が弱っちい男なんで憧れますね?こう言うタイプの女性(笑) ...しかし弱っちいけど最後遂に過去(禍根)と向き合って逃げない主人公の男の子。そんな一見、外面/一般的観点からは"格差"がある様に感じる二人だが、本質(共鳴出来る部分)で女性にも道を開いてあげられる存在、そんな理想の相互関係の描写も実に素晴らしい。凄いな!行間を読むような*浜辺の最後のシーンなんか...表現としての漫画。


...久し振りに出てきたその中学/高校の頃読んだ'筈'の本達を40年ぶりに手に取ってみようかと思う。さて?




...『惡の華』でひとつだけわからなかったのがここの描写=時系列・状況共に。

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これは、回想?何かの情景描写?若しくは密かな願望?単なる夢?

髪型・お顔つきから察すると?

何故、都会(東京)?

迎合して埋もれた?

...いや、もしかしたら心の奥底では再び眼前に姿を顕し、掻き乱される尋常じゃない何かを期待してる? *書き物の中で?



ううむ?


by one_after909 | 2020-03-31 13:41 | 閑話休題 | Comments(0)
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