開場後。ほぼ真横のお席に腰掛けて…静かに開演を待つ。
"ミューズが奏でる清廉の音"
とは、主催者さんのリサイタル・コピー。そしてこう添えられていました…
"東京音楽コンクール第1位、日本音楽コンクールバイオリン第1位、次代を切り開く期待の新星がザ・フェニックスホールに初登場します。荒井さんは東京藝術大学を首席で卒業し、スイスのローザンヌ高等音楽院で研鑽を積んだ、これからが非常に楽しみな演奏家です。そんな荒井さんの魅力は清々しいまでに透き通った音色と聡明な音楽の創造にあり、他にはない独自の色を感じます。今ならではのフレッシュな演奏にご期待ください。"
ヴァイオリン:荒井里桜さん ピアノ伴奏:沼沢淑音さん
1、モーツァルト:ロンド ハ長調 K.373
2、チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出 op.42
3、タルティーニ:ヴァイオリンソナタ ト短調 「悪魔のトリル」
-休憩-
4、ヴィターリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのシャコンヌ ト短調
5、フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
6、アンコールⅠ クライスラー:美しきロスマリン
7、アンコールⅡ アルノババジャニアン:ギヴミーバックザミュージック
チャイコフスキー最初のパートの息をするのさへ躊躇われる緊迫のラスト、次の無伴奏パートでは客席で誰かが何かを落とすも意にも介さず壮絶パートを弾ききられる!圧巻。
画像はネット上のimageです。
…ほんの数メートルの距離、"大阪仕立てらしいもけもけとした金色(こんじき)の長衣をスラリと身に纏った姿は只々麗しく"。 然しほぼ真横からは奏れられるご表情は時折りポジションが変わると窺える程度。しなやかな長い腕と手首の角度、一挙手一投足が美しい。そして…
美しきはその音色!
これ迄、オーディオでしか聴いた事のなかったヴァイオリンの生の音はかくも??弓と弦の擦れ、箱鳴り…なにより演奏者さんの息遣いと抑揚、目眩く沼沢さんのピアノとの阿吽のスリル!途中何度かぞくぞくっと身震いしました。上手く表現出来ないけどそんな瞬間の連続、あっという間の終演。
そうそう!入る時、ヴァイオリンケースを抱えておられたお若い女性の方が、傍の座席で俯いて目を閉じて聴き入っておられたのが印象的で同じ様にしてみたり…
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アンコール1曲目中盤では舞台後方のシールドがするすると音もなくせり上がる粋な演出。ちら、とその様子を一瞥される。ガラス越しオープンな"雨(模様)の御堂筋"をバックに自然光の中での小躍りする様なチャーミングなクライスラーがとっても素敵でした♪
沼沢さんと一緒にCDにサインして頂けて嬉しい
…ただ気軽にお声掛けされる常連様方と違って、何も気の利いた事言えずで情けなし
-_-
初めてのクラシックのコンサート。こういう世界を垣間見させて頂いて、そして荒井さん/沼沢さんの演奏で本当によかった
ありがとうございました♪
帰宅したら今宵は偶々コレだったので一寸吃驚(笑) 新大阪で551エビチリ🍤は買えたでしょうか^^?
トークもお達者でしたね(笑)
明日は遠出です・・・