飽商909の"ナローな"時計部屋

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2024年 06月 23日

157:記事再構築、そして二梃の提琴



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さて、過日のスクラップブックのお目当ては、二・二六事件の2頁前のこのページであります。





⬆︎先日、上の方の日本赤十字社訪問の記事はupしました。その下方・・・


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貴重な離日の日1月23日 神戸港に於いての報道記事


がスクラップされているのです!



…しかし残念な事に、新聞の構成所以でしょうか?切り取られバラバラに貼られていて文脈が滅茶苦茶な状態なのです103.png 流石に一回剥がして…も難しいので、デジタル時代の恩恵に授かり素人作業ではありますが、再構成する事と致しました。


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同日の神戸港は丁度、"聲樂王"フョードル・シャリアピン氏が来日しその記事とも絡めてあり写真の切り抜き部分からも実に複雑な構成であったと推測しますが、スクラップされた方は上手くシャリアピン氏記事と根自子さん記事を分けておられてはいるのですが前述の通りでありまして、先ずはシャリアピン氏の方はこんな感じ⬇︎

157:記事再構築、そして二梃の提琴_f0057849_17242762.jpg
上のお写真の下部には根自子さんのものが被っておりましたのを切り離して貼られてあります。
因みにこの下のお写真はwikiにも掲載されておりカタカナで署名した…と。


流石に元の紙面通り!は難しいですが、記事・文章として読める様に並べ直しました!

⬇︎


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恐らく(大阪)朝日新聞 1936(昭和11)年 1月24日




"この聲樂王を迎へたよき日、わが天才提琴少女 諏訪根自子も…"で始まるこの記事によりますと船上から、そのシャリアピン氏にご挨拶された…とありますが実際どうだったのでしょうね?それにも増して大変興味深い記載が幾つか見受けられます。その一つが…



ヴァイオリンを二梃持って


こ、これは??151.png…ひとつは鈴木政吉製、そしてもうひとつは音の小さな練習用ヴァイオリンだったのでしょうか?それとも知られざる?

そしてこれ迄も度々考察して参りました前夜から当日の足取りですが、


山田耕筰氏、お見送りだけではなくなんと一緒に神戸迄…だったんですね〜?106.png(徳川候代理の所三男氏も同)そして神戸驛到着(*これで神戸港驛の線は消えました)の後は…



*オリエンタルホテルで小休憩


された旨が!う〜ん流石セレブリティー、違いますね〜?事実を知り得ない時に、色々素人考察してみましたがこうして色々明らかになりますと改まして其方の記事も訂正の上で纏めないとです^^;





*西洋料理、特にフランス料理が好きなので食物のホームシックにはかゝりません。


なるほど・・・きっと語学だけではなくマナーとかそう言った事も含めまして準備・お勉強されたのでしょう…

とは云え、後年、移られたパリでの原智恵子さんのお部屋(屋根裏部屋)にて懐かしい江戸の香り=味噌・醤油・海苔・お米で質素な料理をこさえ郷愁の食卓を囲まれ、「おいしいおいしい!」と何度もおかわりされた微笑ましいエピソードなどに触れれば…やはり日本人はでありますよね♪





明眸、希望の船出。


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by one_after909 | 2024-06-23 17:32 | 諏訪根自子 | Comments(2)
Commented by Toruberlin at 2024-06-25 15:53
シャリアピンステーキのシャリアピンさんと。
いや、それよりも二丁❓
記事が間違ってないならケース二つ、もしかしたらダブルケース⁉️
お見送りもですが、応援した人は少なく無かったはず、公的以外にも。
私には先生から頂戴したヴァイオリンしか、には❓を感じます。そういう時期はあったかもしれないが1936年は226を例に出すまでもなく一部の日本人は大富豪でしたから、SP盤たちも新作楽器かなー❓との疑問は残る。後には研究者を信ずればストラドだけを抱えて、か❓しかし戦後のジープの横を歩く姿、ダブルケースにも見えます。話は逸れましたが練習用を傾向な無いと思います。鈴木と、さて❓
HIMARIちゃんBDで前澤さんが🍷片手に自宅で演奏させてる、で騒いでる様がXに見られますが楽器を弾かせて貰ってるから当たり前、傲慢でも何でもない。
根自子さん、あの録音に美少女、ストラドを何本贈られても不思議ではない。今ほどオールドイタリアンが注目されてなかったとは言え。
新聞の再現、ありがとうございました❗️
Commented by one_after909 at 2024-06-27 09:57
Toruさん おはようございます!
たしかに、贈られていたとしても一向に不思議じゃありませんよね〜。あの当時、あれだけ世間の耳目を攫った才色(?)兼備のタレントですから。さてはてこの'もう一本'の正体や如何に!?
外からの雑誌・新聞等の取材記事では難しいのかもですが、ソースがそこしかないので今後も引き続き丹念に読み進めたいと思います。
("音の小さな練習用"は、どこかでこの記述に触れた記憶がありましたので^^;)

今も昔もパトロンさんの存在は必然ですね!今は財団でそう言った貸与制度があるのも素晴らしいと思います。里桜さんの1837 J.F. Pressendaだって、この一本と他の違いを語れるほど耳は熟しておりませんが、何度も臨場してその都度、生の音・・・と申しますか全身から醸される美しい、時にひりひり痺れる"音楽"に蕩ける事が叶いますのは実に幸せな事だと感じます^^

来年Vn.習い始めたらあの長方形のケースにします、な何事もカタチから入る輩(笑)
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